メキシコを代表する民芸品の1つに陶器で出来た『Arbol de la vida』”生命の木”と呼ばれるものがあります。
”メキシコで『Arbol de la vida』を作らせたら右に出る者はいない”といわれているミゲルさんの自宅兼工房を訪問しました。
メキシコシティから車で約3時間メキシコ州のとある町。私も初めて行きました。
町中が陶器の町、ガイドブックに載っていないのがもったいないくらいカワイイ町でした。
私の写真を撮るセンスがないせいで、あまりカワイイ町には見えませんが実際はもっとカラフルでオシャレな町並みです。
入ったお店でこのがい骨に一目惚れ![:ハート:]
何色かある中で迷った挙げ句に赤と黒の2つ購入。
ちなみに50cmほどの大きさです。
運転手が車を止めると誰の目にもとまるであろう、一軒の家が目に飛び込んで来ました。
行くまで知らなかったのですが、その家こそ今回の目的地のお宅でした。
玄関の門をくぐると「わぁ〜、凄っげぇ!」って言わずにはいられないお家でした。[:ぎょ:]
門をくぐってすぐの上には陶器のインコと共に古いラジカセがいくつも吊るされていました。
なんとっ!自宅にお手製の教会までありました。
庭に製作途中のデカイArbol de la vidaが置いてありました。
かまどで焼きあがったばっかりだとか。
こちらは現在は使われていない、昔ながらのかまどです。
工房の中を案内してくれました。
今までいろんな所で沢山のArbol de la vidaを見て来ました。
簡単な作りの物から複雑なのまでいろいろありますが、ここのは凄い!
写真でどこまでみなさんに伝わるか分りませんが、とにかく隅々まで細かいっ!!!
こちらも製作途中の1点。
10cmくらいの大きさでここまで細かいんです!
こちらはミゲルさんのお父さん。
Arbol de la vida作りはミゲルさんのおじいさんから始まり、ミゲルさんで3代目。
おじいさんもお父さんもメキシコ大統領から賞をもらったりするくらいの腕の持ち主だったそうです。
屋上に案内してくれました。
失敗作などは捨てずに、こうやって再利用されています。
床に敷き詰められているのも、失敗作や不要になった作品の数々。
このセンスが私みたいな凡人には思いつかないところです。
こちらはミゲルさんの自信作の1つ。
陶器製のランプシェード。
ただのランプシェードではありません。
穴から中を覗くと、立体的に3面異なったテーマのArbol de la vidaが![:にぱ:]
素晴らしい!!!!
最後にこちらはミゲルさん本人の人生を表した生命の木。
それと共に出来上がるまでの4段階の工程も紹介されています。
下から、グレーの部分はかまどで焼く前、次がかまどから出した状態。
そして自然な土の色のみの色付け。上部が完成した状態。 良い勉強になりました。
真ん中より少し上の左端、青いズボンの男性がミゲルさん本人。
中年ロックバンドグループを結成しているミゲルさん、傍らには白いギター、隣が娘さんを抱いた奥様だそうです。
そしてこちらがミゲルさん曰くアーティストとしての自分がいるのは彼らのお陰だと言う、ミゲルさんのおじいさんとおばあさん。(下はミゲルさんの御兄弟の方々)
ミゲルさん現在日本へ向けての商品を製作中。
私の写真だけだど十分に伝わらないと思います。
日本で店頭に並んだ際には、みなさま是非是非真近で見てくださいね。