願いをかなえてくれる神様、エケコ!

数年前からずいぶんと有名になって日本でもあちらこちらにみかけるようになったエケコ。
お金やら笛やら食べ物やらをたくさん体に背負い、いつもにこやかに(?)笑っているちょっとふとっちょなこの小人たち。こんなかわいらしい格好でいつも目を楽しませてくれるエケコは実はペルー、ボリビア、チリで信仰されている偉いエラーイ神様です。(ふ、ふとっちょとかいってすみません・・・汗)
今回はちょっとこの神様、エケコについて勉強してみることにしましょう!


今日はちょっとエケコの歴史でも。
エケコはもともとスペイン人が16世紀に南アメリカを征服するずっとずっと何世紀も前から人々に信仰されてきた神様で、家から悪いことを退散し、幸運を持ってきてくれると信じられていました。

エケコという名前はケチュア語のIQAQU(な、なんて読むんですかね。)という言葉から来ているとのこと。
在る学者によれば、もともとエケコは石で出来ていて、猫背で、先住民の顔つきをしていて、裸だったのだとか。ちなみに裸というのは肥沃さの象徴だったのですね。

で、16世紀にスペイン人が植民地にしたとき、カトリック教会はこの神様を駆逐すべく努力するのですが、結局それはかなわず、人々の生活の中に脈々と続いていくことになります。ただし、服を着せられたり、メスティソ(先住民とスペイン人の混血)の顔つきになったりしたり、といった変化はあったのですが。。。

今日ではペルーの南の山脈のほうや、ボリビアの西のほうでは、もし信仰する人が彼らの小さな像を彼らに捧げれば、どんな願いでもかなえてくれるという風に信じられています。問題が解決しますように、と多くの人が家にエケコの絵、写真を置き、その横にお金を置き、いつでもエケコの吸うタバコの火が消えないようにしています。

もしタバコの半分のところで火が消えてしまったらそれは悪い兆候で、でももし最後までタバコを吸い尽くしたら、願いをかなえてくれます。欲しいものはそれの正確なコピーを作り、例えば車とか、食べ物とか、家具とかですね、それをエケコに担がせます。

(参考:ウィキペディア)