メキシコ朝ごはん タマーレス

太陽ぎらぎらで常夏のメキシコっ!
とは思いきや、実は今メキシコは意外と寒い。
そんな寒い朝にはやっぱり。。。タマーレス!


メキシコの朝ごはんといえばたくさん種類がありますが、
朝忙しい庶民の味方といえば、やはりタマーレス。
大きな蒸し器を三輪自転車に載せて、
そんなタマーレス屋さんは朝早くから街のいたるところに現れます。
タマーレスとは、トウモロコシ粉をラードで練って、
なかにチキンやらビーフやら、チーズやらを
ソースやチョコレートソース(モレ)を中に詰めて
それを蒸した、いわば蒸しパンみたいなものです。
それぞれトウモロコシの殻やバナナの葉っぱでくるんで蒸しあげます。
これがすごくおいしくて、腹持ちがいい!
メキシコに私がついた当初は毎日のようにたべまくり、
見事に5キロぐらい体重が増えてしまいました。。。が、やめられない。
しっとりタマーレスを食べたいなら、朝早くいくといいですね。
大体午前11時くらいになると、蒸し過ぎてパサパサタマーレスになります。
このタマーレスと一緒に飲みたいのが、
アトーレと呼ばれるトウモロコシ粉のドリンク。

どろっと、ちょっとバリウムっぽいといえばバリウムっぽいのですが、
結構辛いタマーレスと一緒に飲むと辛さがやわらぎ、しかも体がぽかぽかします。
こちらもいろいろな味があって、イチゴ味とか、バニラ味とか、チョコ味とか、お米が入っているものとかもあります。オアハカだとチョコ味はチャンプラードっていいますね。
多分泡立てるので、シャンプー(メキシコだとチャンプ)っぽいからですかね。
で、メキシコには「三賢者の日」というのがあります。
1月6日に祝われるお祭りで、キリストが生まれたときに東方から三賢者がきて祝福したというところからきているのですが、
日本や西洋とは違って、メキシコの子供たちはなんとこの日にプレゼントがもらえます。

三賢者
この日にメキシコ各地でロスカと呼ばれるパンをみんなで食べます。

ロスかは甘いパンで、上にフルーツなどがのっています。
ちなみに私は干しイチジクバージョンが好きですね。
でで、なんとこの中にはニーニョヘススと呼ばれる赤ちゃんのキリストが入っています!

みんなでロスカを一人ひとり自分に切り分けていき、もしこの赤ちゃんを引いてしまったらなんと罰ゲームが。
2月6日にそこにいた全員にタマーレスをご馳走しなければならないのです!
だからみんなビクビク切っていきます。
しかも今はプラスチック製のニーニョヘスス君。オーブンの中で溶けてデフォルメになっておどろおどろしいものも中にはあります。
私も一度引いてしまったことがあり、全員分用意した思い出があります。。。