マヤの村 シナカンタン 〜チアパス州〜

チアパス州は大部分がマヤの土地。
サン・クリストバル・デ・ラスカサスから乗り合いタクシーに乗って
15分ほどのところにシナカンタンというマヤの村があります。
今日はちょっとそちらに足を運んでみました!!


チアパス州シナカンタン村。
この村ではまだまだ伝統的な暮らしが行われています。



話されている言語はツォチルと呼ばれるマヤ語のひとつです。
ちなみに最近習ったツォチル語は
「ヘッチ」
意味は「了解!」とか「いいね」という感じでしょうか。
フェイスブックになにやら使えそうですね。
ここで有名なものといえばその美しい刺繍。(上の写真参考)
村の女性たちは子供から大人まで手で織られた布に美しい花の刺繍を施した
ものを着ています。
今日はその一人、織物職人の女性を訪ねてみました。
でなんと羊の毛の糸巻きを教えてもらいました!
これが糸巻きのための道具。村の女性でこれらを持っていない人はいません。


これが羊の毛用櫛ですね。

これは糸巻きとそれをまわすためのヒカラと呼ばれる殻(?)、日本で言うと
瓢箪をきったものです。
では早速ご教授。
まずは羊の毛を洗い、手で少しほぐします。


でで、ほぐしたものを二つの櫛の間にいれて、一つの櫛を下にもってグッと
持ちます。
そして上の櫛を引く!
これ、実は結構力が要ります。


教えてもらう間にポッシュと呼ばれるとうもろこしのお酒をいただきました。
トウモロコシの焼酎ですね。
香りは日本酒ですが、味は。。。おいしいです。って全然説明になっていませんね。
すみません。
このお酒もこの土地ならでは。儀式の時にも、お祭りのときにもかかせません。

女性のお母さん。この家のドンです。
まだまだ現役です。
メガネじゃなく撮ってくれということで、メガネなし。

で、ふわふわに梳かれた毛を紡いでいきます。

片手に毛を持って、もう片方の手でヒカラの上で糸巻きをビュンビュン回して
つむぎます。
そのスピードやら機械顔負けです。
糸もすべて同じ太さにっ!
この糸巻きの下のほうについている石もその重さによって回り方が変わるため、
自分にあったものをみなさん選んでいる様子。
私も挑戦してみました。
まず糸巻きが勝手に転げていきました。
羊の毛が途中でプツッと切れちゃいました。
そしてようやく出来た物も太さがまばら。
うーん、これは鍛錬が必要ですね。
二の腕の脂肪取りにもよさそうです。
でこの糸を織って作るものの一つといえば、
チアパス産アニマリート。
どうしたらこういう不思議でかわいいものが出てくるのか
マヤの人々の心の世界の豊かさが見えます。


トルトゥーガ(カメ)

ベナード(トナカイ)
以上、マヤの村、シナカンタンでした!!